2000-05-02 第147回国会 参議院 憲法調査会 第7号
さらに、連合国の一部と米国議会からは、裕仁天皇を戦争犯罪人として裁判にかけ、天皇制を廃止すべきだと要求しておりましたが、そのようなことをすれば、占領軍にとって重大な問題が発生したでありましょう。
さらに、連合国の一部と米国議会からは、裕仁天皇を戦争犯罪人として裁判にかけ、天皇制を廃止すべきだと要求しておりましたが、そのようなことをすれば、占領軍にとって重大な問題が発生したでありましょう。
ですから、それ以前の裕仁天皇訪米のことではないんです。
しかし、裕仁天皇の長男なるがゆえにほぼ自動的に天皇になったのでしょう。そうしたら、前の天皇のやったことに対して、悪いことに対しては今の時期謝罪をするというのは当たり前でしょう。あれだけの言葉を述べておって、謝罪ですかと問うたら、謝罪ですとまだ答えられないんですか。その日本の天皇にまつわっての素直な気持ちがないから、諸外国からいろいろな目で見られるんでしょう。
そうすると、大臣にお尋ねしたいのは、亡くなられた裕仁天皇は、一九四五年にマッカーサー総司令部に足を運んで、今までの戦争の反省という意味も多分に含まれておったのではないかと思いますが、私は神さんじゃありません、人間ですと、人間宣言をなさったわけであります。ところが問題は、近く予定をされておる大嘗祭、これは天皇になられて初めての、昔でいう新嘗祭ですね。
しかし、日本ほど歴史と神話が混在している国はないし、一体どういう根拠で、いや一代神武、百二十四代裕仁天皇というふうな区分がオーソライズされているのか。その辺はもちろん、これは歴史論争、国史論争ではないにしても、少なくとも、元号論議があらためて内閣委員会にかかろうというときに、念のために伺っておきたい興味あるポイントの一つです。
今の子供に、お前たちが裕仁天皇になびき伏せいというのでなくて、神武天皇の即位の時には日本の大和朝廷なびき伏したと、これは昔のことを言っているのです。これは差しつかえないと思います。
そういうふうな一般の情勢については、もう首相自身がよくご存じだと思いますが、現に非常に具体的な問題として、今日の裕仁天皇が、極東裁判の一應の終結と同時に退位するというふうなことが言われておるのでありますが、又これは日本の國内において相当良識を持つ人人は、國際的な信用を回復するというふうないろいろな点においても、やはりこの際從來戦争の、ともかくも大きな責任者として立つて來た裕仁天皇が退位するということは